インプラントがぐらつく原因と使用し続けるリスク、対処法を解説!

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インプラントがぐらつく原因と使用し続けるリスク、対処法を解説!

こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。

  • インプラントがぐらつく原因と使用し続けるリスク、対処法を解説!

施術直後はしっかりと安定していたインプラントでも、徐々にぐらつくケースがあります。インプラントがぐらついているのに使用し続けると、思わぬリスクを背負うかもしれません。

今回は、インプラントがぐらつく原因と使用し続けるリスクについて解説します。対処法もご紹介するため、インプラントがぐらつくことが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

 

インプラントがぐらつく原因とは?

 

インプラントがぐらつく原因は、以下のとおりです。

 

アバットメントのねじが緩んでいる

 

インプラントは、インプラント体、人工歯、アバットメントの3つの部品で構成されています。インプラント体とアバットメントはねじで連結していますが、ねじが緩むとインプラントがぐらつくでしょう。

ねじが緩む原因はいくつかありますが、主に食いしばりや歯ぎしりによって緩む場合が多いです。

 

骨が結合できていない

 

インプラント体を埋め込んだあと、数か月という長い時間をかけて徐々に顎の骨と結合します。

しかし、顎の骨とうまく結合できないと、インプラントがぐらつく場合があるのです。インプラント体と顎の骨が結合できない理由は、以下のとおりです。

 

手術技術が低かった

 

インプラント体を骨に埋め込むときの手術が原因で、骨との結合がうまくできなくなることがあります。例えば、手術中に顎の骨にダメージ受けた場合や、手術の際にインプラント体を埋め込む位置がずれていた場合、うまく結合できないでしょう。

 

骨量が少なかった

 

インプラント体を埋め込んだ顎の骨の骨量が十分になかった場合には、正しい位置に埋め込んでも骨と結合するまでに時間がかかります。インプラントがぐらつく原因となるでしょう。

 

結合する前に歯に負担がかかった

 

インプラント体を埋め込んだあとにインプラントに負担をかけると、骨との結合が進みません。例えば、硬いものを食べる、歯ぎしりをするなどの行動が負担となり、骨との結合を阻害することがあるでしょう。

 

インプラント周囲炎を発症している

 

インプラントがぐらつく原因として多いのは、インプラント周囲炎を発症することです。インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲にある組織が炎症を起こす病気で、歯周病菌によって引き起こされます。

初期段階では歯茎が腫れる・赤くなる程度ですが、悪化すると顎の骨が溶かされます。インプラントを支えきれなくなり、インプラントがぐらつくのです。

インプラント周囲炎は進行スピードが非常に速いといわれているため、初期症状に気づいたら早期に治療するのが望ましいでしょう。

 

インプラント体が破損している

 

歯ぎしりをする癖がある場合や硬いものを頻繁に食べる場合など、インプラントに強い力が加わると破損することがあります。インプラント体が破損すると、ぐらつくことが多いです。

 

インプラントがぐらついたままにするリスクとは?

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インプラントがぐらつく状態を放置すると、インプラントが抜け落ちるリスクがあります。抜け落ちなくても、インプラントがぐらつくとしっかり噛めず、食事を楽しめないでしょう。

インプラントがぐらつく理由がインプラント周囲炎である場合、インプラントのみならずほかの歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。歯周病になるリスクが高まるため、インプラントがぐらつく場合は早期に対処しましょう。

 

インプラントがぐらつくときの注意点とは?

 

インプラントがぐらつくときの注意点を解説します。インプラントがぐらつくことに気づいても、すぐに歯科医院に行けない場合があるでしょう。

注意点を理解して、悪化させないように過ごしてください。

触らない

インプラントがぐらつくと、気になって手や舌で触るかもしれません。

しかし、負担をかけるとぐらつきが悪化するでしょう。刺激が原因になり、歯茎に炎症が起きる可能性が高まります。ぐらつくと気になりますが、なるべく触らないでください。

 

ご自身で補強しない

 

「インプラントがぐらつくけれど病院に行く時間はない」など、ねじを締めれば何とかなると考えてご自身で補強しようとする方がいます。接着剤を使用してぐらつきを抑えようとする方もいます。

しかし、ご自身で補強することは絶対に避けてください。インプラントは、専門的な技術と知識が必要な治療です。専門的な知識のない方が、ご自身の狭くて暗い口内にあるインプラントのぐらつきを改善することは不可能といえるでしょう。

特に、誤った方法で接着すると外れなくなることがあります。今後調整できなくなる可能性があるので、必ず歯科医院を受診して改善してもらってください。

 

負担をかけない

 

ぐらつくインプラントに負担をかけると、インプラントが外れる・破損するリスクが高まります。インプラントがぐらつく場合は、負担をかけないように注意しましょう。

ぐらつくインプラントがある部分で噛まない、歯ブラシで力強く磨かないなど、注意して過ごしてください。ぐらつくからと歯磨きをしない方もいますが、歯ブラシで汚れを取らないとインプラント周囲炎を発症するリスクが高まるので必ず歯磨きは行いましょう。

硬いものを食べることは、インプラント部分で噛まなくても刺激になります。インプラントのぐらつきを改善するまでは、硬すぎる食べ物は避けてください。

 

取れた場合はパーツを保管する

 

インプラントが外れた場合は、パーツを必ず保管しましょう。状態がよければ、取れたパーツを再利用できます。

 

インプラントがぐらつくときの対処法とは?

 

インプラントがぐらつくときは、必ず治療を受けた歯科医院を受診しましょう。可能であれば、ぐらつくことに気づいたタイミングやきっかけなどの情報をメモしておいてください。受診した際に歯科医師に伝えれば、今後の対策に活かせます。

インプラントがぐらつくときの対処法は、以下のとおりです。

 

緩んでいるねじを締める

 

インプラント体のねじが緩んでいる場合は、ねじを締め直します。ぐらつきの原因がねじの緩みだった場合、締め直せば改善されるでしょう。

 

インプラント周囲炎を治療する

 

インプラント周囲炎が原因となっている場合は、インプラント周囲炎を治療します。インプラント体を外し、原因となっている汚れや歯垢を除去するでしょう。

炎症が治まり、顎の骨が溶けずに残っていれば再度インプラント体を埋め込める可能性があります。

 

再手術をする

 

顎の骨の壊死やインプラントを挿入したときのトラブル、顎の骨の骨量の問題でぐらつく場合は、インプラントをすべて抜去し再手術を行います。

ただし、すぐに再手術をすることはできません。インプラントを抜去して、1~2か月待つのが一般的です。

 

インプラントがぐらつくことを予防する方法とは?

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インプラントがぐらつくことを予防するための方法を確認しましょう。

 

口腔ケアを丁寧に行う

 

インプラント周囲炎によってぐらつくことは、ご自身で予防できます。最も重要なのは、口腔ケアです。歯磨きを丁寧に行い、歯の汚れや歯茎の状態にあわせて洗口液も使用しましょう。

特に、歯と歯茎の間は汚れが溜まりやすいです。インプラント周囲にたまった汚れがインプラント周囲炎の原因になるため、インプラントの周囲は丁寧に磨きましょう。

 

定期的にメンテナンスを受ける

 

セルフケアだけでは、完全に汚れを除去できません。そのため、定期的にメンテナンスを受けましょう。

基本的に、インプラント治療後は定期的にメンテナンスを受けなければなりません。治療後は、3〜6か月に一度程度の頻度で受診するよう指示されるのが一般的です。

メンテナンスでは、インプラントの状態や、インプラント周囲炎の有無を確認してもらえます。残っている汚れのクリーニングも行ってくれるでしょう。インプラントがぐらついていないかも確認し、ぐらつく場合は対応してくれます。

インプラント周囲炎を発症している場合でも、定期的にメンテナンスを受けていれば早期に発見できます。適切なケアを受けられるので、悪化することも防げるでしょう。

 

歯科医院を慎重に選ぶ

 

まだインプラント治療を受けていない方においては、治療を受ける歯科医院を慎重に選ぶことが重要です。インプラント手術の手技によるインプラントのぐらつきは、高い技術を持った歯科医院で治療を受ければ予防できます。

年間の治療実績や、CTなどインプラント治療に必要な検査機器はそろっているのかなどをチェックしましょう。

 

まとめ

インプラントがぐらつく原因は、インプラント周囲炎などトラブルが起きている、インプラント治療の過程で問題が発生した、インプラントに負担をかける癖があるなどが挙げられます。どのような場合でも、インプラント体がぐらつく場合、ご自身では対処できません。歯科医院を受診して原因を探り、適切に対処してもらいましょう。

すぐに歯科医院を受診できない場合は、悪化を防げるように注意してください。

インプランを検討されている方は、茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。