インプラント治療5つのリスク!治療前に知っておきたいポイント!

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インプラント治療5つのリスク!治療前に知っておきたいポイント!

こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」です。

  • インプラント治療5つのリスク!治療前に知っておきたいポイント!

インプラント治療にはさまざまなリスクが伴います。上顎洞への迷入や神経損傷など治療中に起こりうるものや、インプラント周囲炎など治療後に起こるものもあるでしょう。

しかし、デメリットや注意点をよく理解し、事前に対策をとることで、リスクは最小限に抑えられます。本記事では、インプラント治療における5つのリスク、治療前に知っておきたいポイントについて解説します。

 

インプラント治療の5つのリスク

 

インプラント治療では、治療中や治療後にリスクが存在します。

ここでは、インプラント治療における5つのリスクについてご紹介します。

 

上顎洞への迷入

インプラント治療においては、ごく稀に上顎洞や上顎の空洞部分への迷入リスクがあります。特に、上顎洞近くに骨を造成して行う「サイナスリフト」や「ソケットリフト」といった治療では、このリスクがやや高まる可能性があるのです。

しかし、CTスキャンなどの術前検査を適切に行うことで、骨の厚さや質を把握し、このようなリスクを避けることが可能です。

 

神経損傷

下顎に位置する下顎管は重要な神経が通じています。その近くにインプラントを埋め込む際には、唇や舌、歯茎などに一時的な麻痺が生じる可能性があります。

しかし、神経損傷のリスクにおいても、術前にCT検査を行い、神経の正確な位置を確認することで避けることができるでしょう。

 

インプラントの脱落

インプラント治療では、骨との結合が不十分で脱離(抜け落ち)する可能性がないとは言い切れません。このリスクは、喫煙や歯磨き不足による感染が主な原因といえます。

ただし、稀に歯科医院側の滅菌不良が原因で感染が起こることもあります。感染対策と滅菌が徹底されていない医院でのインプラント治療はリスクが高くなるので、注意しましょう。

 

インプラント周囲炎の発症

インプラント治療後には「インプラント周囲炎」という特定の感染症が発生するリスクがあります。インプラント周囲炎は「インプラントの歯周病」とも呼ばれ、進行すると顎の骨が溶ける病気です。インプラント周囲炎が重度になると、インプラントを除去する可能性もあります。

感染予防のためには、日常的なメインテナンスが欠かせません。特に、天然歯の歯周病を持つ人はインプラントでも炎症のリスクが高く、適切な歯磨きと定期的な歯科メインテナンスが不可欠です。

 

金属アレルギーの発症

インプラントの人工歯根には、親和性が高いチタンが主に用いられます。かつては金属アレルギーを引き起こしにくいとされていましたが、最近の研究では、チタンが金属アレルギーの原因となることが判明しています。

チタンはイオン化しにくく、アレルギーを引き起こすことは稀ですが、症状が現れて治らない場合は、チタンに対するアレルギーのパッチテストを受けましょう。

 

インプラント治療のデメリット

 

次に、インプラント治療のデメリットについて解説します。インプラント治療を検討している場合は、リスクやデメリットをよく理解したうえで決めることが大切です。

 

身体への負担が大きい

インプラント治療は、入れ歯やブリッジと異なり外科手術が必要ですが、外科手術にはさまざまなトラブルが伴う可能性があります。たとえば、高血圧の人が治療中に血圧が急上昇することなどが挙げられます。

持病がある方は、事前にかかりつけの医師との相談が必要です。

ただし、インプラント手術の侵襲度は抜歯と同程度であり、多くの場合、傷口は抜歯より小さいとされます。そのため「手術」という言葉を使用するものの、胸部や腹部の手術とは異なり、入院や全身麻酔は不要です。一般的な歯科麻酔、あるいは必要に応じて鎮静麻酔を併用することで手術が可能であり、1歯あたりの手術時間は約90分(実際のインプラント埋入は15分程度)とされています。

 

治療期間が長い

インプラント治療は、一般的な歯科治療と比べて長期間の治療が必要で、通常2〜6か月の期間が予定されます。この長い治療期間の大部分は「待機期間」と呼ばれるものであり、インプラントと顎の骨がしっかりと結合するための重要な期間といえるでしょう。

また、実際にクリニックでの治療が必要なのは、全期間のうちわずかな時間だけで、1歯あたりの治療に4〜7回の通院が必要とされています。治療期間は長いですが、インプラント治療は頻回な通院は不要であり、治療期間のほとんどは体内で自然な結合を待つための時間といえるでしょう。

 

歯が長く見えることがある

インプラント手術後に歯が長く見えることがありますが、これは必ずしも発生するわけではありません。技術力が低い歯科医師が治療した場合や前歯のインプラント治療の際によく見られます。

歯が長く見えてしまう原因はいくつかあり、歯が抜けたことで顎の骨が刺激を失い、骨量が減少することや治療を長期間行わなかった、あるいは入れ歯の使用期間が長かったことが考えられます。この問題は、歯科医師が高度な骨造成技術を持っていれば避けられます。

しかし、インプラント埋入は可能でも、骨造成が難しいと感じる歯科医師もいます。そのため、初めの歯科医師選びが非常に重要といえるでしょう。医師の技術力と経験をご自身でしっかりと確認し、適切な治療を受けることが大切です。

 

治療後もメンテナンスが必要である

インプラント治療後は、年間3〜4回の定期的なチェックとメンテナンスが不可欠です。メンテナンスを怠ると、インプラントが脱落するリスクや長期の使用が困難になることがあるので注意しましょう。

 

費用が高額である

インプラント治療は、一部の例外を除き保険が適用されず、自由診療です。そのため、保険適用の対象となることが一般的な虫歯治療や入れ歯、ブリッジに比べて高額に感じられる場合があります。

ただし、インプラントは、入れ歯やブリッジよりほかの歯への悪影響が少なく、全体的な歯の保護を考慮すると高額であってもその価値はあるといえるでしょう。

 

インプラント治療のメリット

 

  • インプラント治療5つのリスク!治療前に知っておきたいポイント!

インプラント治療のデメリットを解説しましたが、インプラント治療にはさまざまなメリットもあります。インプラント治療の主なメリットは、以下の5つです。

 

自然な噛み心地を得られる

インプラントは、使用感がご自身の天然歯に非常に近いため、違和感のない噛み心地を取り戻すことができます。

 

手間がかからない

インプラントは入れ歯のように外す必要がないため、天然の歯と同じように歯磨きを行うことができます。今までのような歯磨きでのお手入れが可能で、特別な手間がかかりません。

 

周囲の歯に負担をかけない

インプラントは周囲の歯に負担をかけません。入れ歯やブリッジと違い、周りの歯を傷つけることなく、独立した歯として機能します。

 

天然歯と変わらない審美性がある

インプラントは、天然歯と変わらない審美性があります。見た目が自然で、自信を持って笑うことができるでしょう。

 

骨が痩せるのを防げる

インプラントは骨の吸収を抑制し、骨が痩せるのを防ぐ効果もあります。

天然歯を失うと、咀嚼時の刺激が骨に伝わらず、骨が痩せる可能性があります。インプラント治療を行うと、咀嚼時の刺激が再び骨に伝わり、骨の吸収が抑制されるのです。

 

インプラント治療をおすすめしない人

 

インプラント治療を受ける際には、いくつかの条件を満たしていなければ治療を受けられないことがあります。治療のリスクを最小限に抑えるために、以下のような方はインプラント治療をおすすめできません。

 

禁煙できない人

インプラントの手術後は最低でも1週間は禁煙が求められ、最終的には完全な禁煙が望まれます。これは、手術後の傷口の回復に影響するためです。

傷口の治りが遅いと、感染症にかかったり、インプラントが骨とうまく結合しなかったりする可能性が高いため、インプラント治療を検討している方は禁煙しましょう。

 

食いしばりや歯ぎしりが強い人

食いしばりや歯ぎしりが強い場合も注意が必要です。インプラントへの負荷を減らすためには、ナイトガードを使用して対策を行う必要があります。

 

歯磨きや定期メンテナンスができない人

口腔内のケアを怠ってしまうかもインプラント治療はおすすめできません。インプラントを長期的に保つためには、歯磨きや定期的なメインテナンスが欠かせないからです。

インプラント周囲炎を避けるためにも、ふだんのケアを丁寧に行い、定期メンテナンスは忘れないようにしましょう。

 

骨の質が柔らかい・骨粗鬆症の人

骨の質が柔らかい、あるいは骨粗鬆症の方は特に注意が必要です。インプラント治療の成功は、骨の状態に大きく影響するからです。特骨粗鬆症治療薬である「ビスフォスフォネート」を服用中の方は、特に治療が困難といえるでしょう。

 

糖尿病の人

 

感染症のリスクが高い糖尿病のコントロールが不十分な方(HbA1c 7.0以上)は、インプラント治療の可否について慎重な判断が求められます。

ただし、食事管理によってコントロールが可能な場合もありますので、かかりつけの医師に相談してみましょう。

 

歯科医師の指示やアドバイスを守れない人

歯科医師の指示やアドバイスを守れない方は、インプラントの成功確率を低下させる可能性があります。

医師のアドバイスは、インプラントの寿命を長くするために非常に重要ですので、指示がある場合はきちんと守りましょう。

 

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

 

インプラント治療のリスクを避けるためには、患者さんの協力も必要ですが、施術する医師の技量も非常に重要です。知識や経験が浅い医師がインプラント治療を担当すると、失敗する可能性が高まるからです。

ここでは、インプラント治療におけるリスクを最小限にするための、歯科医院の選び方についてご紹介します。

 

経験豊富な医師が在籍している

インプラント治療は高度な専門知識を要する分野であり、治療の実績が豊富な歯科医院の選定が重要です。

多くの症例を経験している医院は、治療の精度が高くなる傾向があります。そのため、具体的な症例数を公開している歯科医院を選ぶことをおすすめします。

 

歯科用CTなど最新設備が整っている

歯科用の設備は、インプラント治療の安全と成功に直結しています。歯科用CTは、インプラントの正確な埋め込み位置を決定するために必要不可欠な機器です。また、術中の痛みや精神的負担を軽減する麻酔設備、体調の変化をリアルタイムで監視できる機器が必要です。

しかし、これらの先端設備は全ての歯科医院に備わっているわけではありません。

クリニック選びの際には、設備の有無を確認しましょう。事前にウェブサイトなどで情報収集を行うことをおすすめします。

 

料金が明確に提示されている

インプラント治療を受ける際、料金体系の透明性が一つの重要な選定基準です。

一部の歯科医院では「1本10万円」といった格安インプラントを宣伝しているものの、これが人工歯根の費用だけで、実際の総額は30~40万円となることも少なくありません。そのため、治療費用の内訳を明確に提示してくれる医院を選びましょう。全体の料金がはっきりしているか確認することで、あとになって追加費用が発生することを避けられます。

 

衛生環境が整っている

インプラント治療を受ける際には、治療施設の衛生管理も重要といえるでしょう。手術室の清潔さはもちろんのこと、器材の適切な滅菌方法やスタッフの衛生管理が徹底されているかを確認しましょう。

外科手術には避けられない感染リスクがありますが、そのリスクを最小限に抑えるためにも、衛生面での徹底した管理が必要条件といえます。

 

まとめ

  • インプラント治療5つのリスク!治療前に知っておきたいポイント!

今回は、インプラント治療における5つのリスクについてご紹介しました。外科手術を伴うインプラント治療には、さまざまなリスクが予測されます。

しかし、多くの場合、事前に対策をとることで避けられるでしょう。

治療中のリスクについては、担当する医師の技量や歯科医院の環境に影響するため、医師の経験値や設備について事前に調べておきましょう。また、インプラント周囲炎などの治療後のリスクに関しては、患者さん側が原因となることが多いです。感染症にかからないよう、禁煙を心がけ、口腔ケアを徹底することが大切です。

インプラント治療はメリットの多い治療法ですが、デメリットやリスクについてもよく調べ、十分に理解してから治療を選択しましょう。

インプラント治療を検討れている方は、茨城県取手市にある歯医者「One's歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。