こんにちは。茨城県取手市にある歯医者「One’s歯科クリニック」です。

「大人になってからでも歯の矯正はできるの？」「何歳から矯正を始める人が多いの？」と疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。矯正治療は子どものうちに受けるものというイメージを持たれやすいですが、大人でも歯並びを整えることは可能です。

この記事では、大人の矯正治療を始める適切な年齢や、矯正治療の種類、治療のメリット・デメリット、治療期間について詳しく解説します。

成人矯正は何歳から受けられる？

大人になってから矯正を始める年齢に、何歳からという厳密な決まりはありません。例えば、20代はもちろん、30代、40代、50代になってからでも、歯を動かしたいという希望があれば、矯正治療を始めることが可能です。

ただし、子どもとは違って顎の成長が終わっているため、歯を動かすスペースが不足している場合などは、歯の側面を削るIPRや、抜歯などの処置を用いることがあります。歯をきれいに並べるための十分なスペースを確保するためです。

成人矯正の種類

成人矯正にはさまざまな方法があり、歯並びの状態やライフスタイルなどを考慮しながら治療法を選べます。それぞれに特色があり、目的に応じて組み合わせることもあります。

ご自身に合ったものを選ぶためにも、事前にカウンセリングを受けて説明をしっかり聞き、ご自身で納得のいくものを選択することが重要です。ここでは、成人の矯正に用いられる治療法について解説していきます。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、最も古くから行われている矯正方法で、歯の移動をしっかりと促すことができるのが特徴です。歯の表面に金属製のブラケットを装着し、そこに細いワイヤーを通して力を加え、歯を少しずつ理想の位置へと動かしていきます。

大人の矯正においても、ワイヤー矯正は高い人気を誇っています。固定式で24時間矯正力をかけ続けることができ、治療の効果を得やすいとされているためです。

ただし、装置が目立ちやすい、口腔ケアが難しくなるなどのデメリットがあります。装置が口内に触れて、痛みや発音時の違和感につながる可能性もあります。

近年では、プラスチックやセラミック製の目立ちにくい装置を使用する方法や、歯の裏側（舌側）に装置を装着する方法なども登場していますが、費用が高額になる傾向があります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを1日20時間以上装着することで歯並びを整える矯正治療法です。使用するマウスピースは1〜2週間に1回のペースで交換し、段階的に歯を移動させます。

マウスピース矯正の大きな特徴は、装置が目立ちにくい点にあります。使用する装置は透明の樹脂製で、笑ったり会話したりしてもほとんど気付かれません。また、食事や歯磨きの際にはマウスピースを外せるため、食べ物の制限がほとんどなく、口腔内を清潔に保つことも容易です。

マウスピース矯正は、軽度から中程度の前歯のガタつきや歯列の乱れを改善する際に効果的です。抜歯が必要なケースや骨格に問題がある重度な歯列不正の場合は、ワイヤー矯正との併用が検討される場合があります。

成人矯正のメリット

近年では、40代、50代で矯正治療を始める方も増えています。年齢を理由に治療をためらっている方もいるかもしれませんが、成人矯正には子どもの矯正とは異なる数多くのメリットがあります。

ここでは、成人矯正の具体的なメリットについて詳しく解説します。

虫歯や歯周病のリスクを下げられる

歯並びが整うことで、歯と歯の間や歯ブラシの届きにくい部分が少なくなります。そのため、歯磨きがしやすくなり、虫歯のリスクを減らすことができます。

また、歯周病の原因とされる歯と歯茎の隙間にも汚れが残りづらくなるため、歯周病の予防にもつながります。

治療の選択肢が多い

成人矯正では、幅広い矯正方法からご自身に合ったものを選択できます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正、また、部分矯正・全体矯正などがあり、ライフスタイルや予算に応じた治療が可能です。

目立ちにくい装置の選択や、裏側矯正、短期間での歯並び改善など、最新の技術を取り入れた治療も増えており、自分に合った方法を選べるのは大きなメリットです。

治療への理解が深い

成人になってから矯正を始める場合、お子さまと比べて治療に対する理解や意欲が高い傾向があります。そもそも、お子さまの場合は保護者の方が矯正治療を検討するケースが一般的ですが、成人の場合はご自身で「歯並びをきれいにしたい」と考えて受診するため、治療への意欲が高い方が多いです。

どのような矯正方法でも、治療を成功させるためには患者さまの協力が欠かせません。治療への理解があることは、矯正治療をスムーズに進めるための重要な要素といえます。

成人が矯正を検討するデメリット

成人矯正には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。矯正を検討している成人の方は、以下の点も理解しておくことが重要です。

顎の骨の拡大はできない

大人の場合、成長を利用して顎の骨を広げることはできません。できたとしても、十分なスペースを確保できるケースは少なく、歯を削る処置（IPR）や抜歯が必要になる可能性があります。

治療に時間がかかりやすい

成人の矯正は、骨の代謝が低下しているため子どもの矯正よりも治療期間が長くなる傾向にあります。例えば、軽度の歯並びの乱れであっても、歯の動きが遅くなるため、治療完了まで1年ほどかかることもあるでしょう。

歯の移動には、顎の骨の再生と吸収が関係しています。このため、新陳代謝が良い人ほど歯の移動が進みやすいです。

治療期間の目安

成人してからでも矯正治療を受けられることを解説してきましたが、「どのくらいで歯並びがきれいになるの？」と思った方もいるのではないでしょうか。一般的な治療期間の目安は、以下のとおりです。

• 部分矯正：3ヶ月から1年程度
• 全体矯正：6ヶ月から3年程度

矯正治療にかかる期間は、歯並びの乱れの重症度などによって大きく変動します。軽度な歯並びの乱れの場合は数ヶ月で治療できるかもしれませんが、噛み合わせの調整が必要な症例や、抜歯を行わなければならない症例などの場合は、数年かかることもあるでしょう。

また、マウスピース矯正の場合、マウスピースの装着時間が治療期間に大きく影響を及ぼします。1日20時間以上装着する前提で治療計画が立てられているため、20時間未満の日が続くと想定よりも治療にかかる期間が延びる可能性が高いです。

治療にかかる費用の目安

大人の矯正治療は、自由診療であることが多いため、費用が高額になりやすいです。治療法や期間、使用する装置によって異なりますが、全体矯正の場合、一般的な費用相場はおおよそ70万円から120万円程度です。

この価格には、初診・精密検査料、治療装置の費用に加え、定期的な調整料や治療終了後の保定装置（リテーナー）の費用が含まれる場合が多いです。

ただし、各医院によって価格設定は異なるため、カウンセリング時に確認しておくと安心です。

また、選択できる支払い方法も、クリニックによって違うことがあります。クレジットカードの分割払いや、デンタルローン、歯科医院独自の分割払いを利用できることもあるので、経済的な負担が心配な方は相談してみましょう。

まとめ

近年では、大人になってから歯列矯正を開始する方が増えています。成人矯正は、年齢を問わず歯列を美しく整えられる治療法です。大人になってからでも、美しい歯並びや噛み合わせを手に入れることは十分に可能です。

矯正治療を検討されている方は、茨城県取手市にある歯医者「One’s歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、気軽に通える歯医者を目指して虫歯・歯周病治療や小児歯科、ホワイトニング、入れ歯治療、インプラントなどを行っています。ホームページはこちら、WEB診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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